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苑の花、オオイヌノフグリ。

 学名-Veronica persica。ゴマノハグサ科。西アジア原産。明治期に帰化し、現在、日本全国の路傍や畑の周辺などに、ありふれて見られます。空色のちいさな花で、萌え草の中に可憐な群生をなします。時には可憐さを越え、まるで地上に星空を見て居るような、はっとするほどの美しい群生を見せたりします。あまりにも平凡であるため、その美しさを意識する人は、少ないようです。

 わたし自身、この花に対しては、少々複雑な気持ちがあります。まずはそのひとつ、名称。一部の人々が指摘するように、花のイメージとその名の持つ意味とが、どうしても合致しないのです。広辞苑でも明確に記されているとおり、ふぐりとは即ち「きんたま」。つまり「犬のきんたま」。イヌノフグリの語感そのものはユーモラスな感じですが、意味からすればやはり花のイメージとは合いません。オオイヌノフグリの名称は、もともと在来種であったイヌノフグリに由来します。その果実の形象から、牧野富太郎博士が命名しました。

 ちなみに別名は、 瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳など。またフランスでは「ペルシャの聖人」、イギリスでは「小鳥の瞳」、中国では「地錦」など。それぞれに花のイメージに沿った名前です。極め付きは、その学名-Veronica persica。ペルシャのベロニカ(ウェロニカ)。ベロニカはキリスト教における伝説の聖女。十字架を背負うイエスに、血の汗をぬぐうための亜麻布を差し出した女性です。野に咲く花を聖女に見立てるその発想。反してわが日本では、ああ「犬のきんたま」。実に即物的な命名です。日本人の性格がよく表れているようにも思います。まあわたしは、それで良しとしますが。

 いまひとつは、帰化植物であること。このオオイヌノフグリにより、先に記した在来種であるイヌノフグリが駆逐され、絶滅の危機に瀕しているからです。この外来種と在来種の問題は、わたしにはとても難しい問題であり、残念ながらお手上げです。時折外来の新種の草花を路傍などで見たりすると、その花の可憐さとは裏腹に、わたしは複雑なもやもやとした気分になります。

※ 青空の 光恋うるや 天に向き イヌノフグリの 瑠璃の花咲く
※ 草萌えの 山畑の辺に 星のごと イヌノフグリの 瑠璃の花咲く
※ 地に空の 星を見るごと いと小さき イヌノフグリの 瑠璃の花咲く

  (これらの歌のイヌノフグリはオオイヌノフグリをさします)

下手な写真では、可憐さがあらわれません。
13040801.jpg

いつもの、加奈さん。あいかわらず元気です。
13040802.jpg

4.8撮影
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Author:カイ
奥三河・作手郷の風景を、「テレジアの森」から、お届けします。2010年9月より、娘の生活、生い立ちをとおして、より深い心の風景としての作手郷を紹介します。

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