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ふたつの出会い

 先週17日の木曜は、すてきな本との出会いがありました。仕事で配達のさい、お客さまから写真集をいただいたのです。片手をひろげた幅に収まるくらいの、小ぶりな写真集です。著者は前田真三。氏には著名な写真集『奥三河』があります。それを要約した感じの本です。

 わたしは写真のことは分かりません。でも短歌を詠む関係で、風景の切り取り方など、学ぶべき点は多々あるのではないかと思います。撮影対象は豊根村を主として、設楽、足助、鳳来などの奥三河風景。残念ながら、作手郷の風景は、ないようです。

 前書きの最初に、次の文があります。「奥三河に通いはじめた当初は、あまり見ばえのしない山村風景が広がるばかりだと思っていた。……」。この氏の言葉は、まさにわたし自身がふだん感じていることです。わたしたちが見慣れた風景を、前田氏はいかにして心の風景として再生し、かつそれをどのように写し撮ったのか、じっくり学んでみたいと思います。

 浮き立つ気分で仕事から帰ったら、少し厚めの郵便封筒が届いていました。開けたらなんと、ブログでおなじみの森楽さんの随想集が二部。「野の花、空の鳥を見よ!」。一部をさっそく妹家族に届け、この日の夜は、上記の「前田真三写真集」と森楽さんの随想集を拾い読みして楽しみました。

 「野の花、空の鳥を見よ!」。平明なこの表題に反し、森楽さんの随想集は、かなり難しい内容です。表題は、聖書のことばに由来します。そしてそこから発せられる森楽さんの想念は、伝統的な神学批判、現代文明批判にまで及んでいます。

 森楽さんの人格・思想形成には、大きく言って次の三点があります。まず真摯なキリスト者として。そして自然地理学を専門とする教育者として。さらに市民運動の実践者として。これらの要素が複雑に関係し合い、今回の随想集にまとめられたものと思います。随想集とはいえ、パスカルのパンセに類するものではないでしょうか。

 なお、すてきな表紙の写真は、キセルアザミの蜜を吸うツマグロヒョウモン。キセルアザミは冷涼な作手郷の在来種。ツマグロヒョウモンは、地球温暖化の指標種とのこと。この写真がすでに、森楽さんの思想展開を暗示しています。

 たった一日で、こんなにすばらしい出会いがふたつもあるなんて。とにかく熟読し、熟考し、学びたいと思います。

前田真三写真集。
2011021701.jpg

野の花、空の鳥を見よ!
2011021702.jpg

 ところで19、20日の週末は、ひさしぶりの小春日和。山の管理作業で、気持ちよく疲れることができました。シルバーの竹内さんと、立ち枯れ松の伐採の打ち合わせや、木の植え替えなど、こまごまとした作業。娘の加奈さんも、杖を片手に山をひとめぐりしました。

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カイ

Author:カイ
奥三河・作手郷の風景を、「テレジアの森」から、お届けします。2010年9月より、娘の生活、生い立ちをとおして、より深い心の風景としての作手郷を紹介します。

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