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木漏れ日の差す花園

ヤマシャクヤク(紅花)の花が咲いています、との誘い。
花の群落、見事でした。エビネの花園も。
クマガイソウは終わり、
ササユリは、青い蕾をつけていました。
杉山の木下影の、見事な花園でした。
作手のど真ん中の、或る山の中です。


2009.5.23-24
遙かなる低山なみの影黒く夢に萌黄の広野あらわる
夢の中の景色うごきてたちまちに春の広野に小山あらわる
山の間の空をひとすじ銀のみち遠走る見ゆ夢の景色に
うつつとも夢の景ともわが知らずみどり野をゆく足軽やかに
みどり野は広やかにしてひとすじの黄の色の道しなやかに縫う
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杉山の南なだりの木下影(こしたかげ)君が手になる花の園あり
杉山の南なだりの木下影こもれ日は差すエビネ咲く園
君が手にはぐくむ杉の山なだりヤマシャクヤクの群落はあり
種を蒔き花を五年(いつとせ)待ちたりとヤマシャクヤクの園を指さす
わが欲れば種よりみとせの苗ひとつヤマシャクヤクを選び賜いぬ
豪快に掘りしを賜いぬ茎太く花あまた咲くエビネいく株
エビネ咲きヤマシャクヤクの花匂いクマガイソウは季(とき)過ぎて居つ
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花の先すこし曲がりて垂るるなどコツバネウツギなごむ黄の花
あえかなるツルウメモドキの花咲きてようやく根付きたりしを喜ぶ
山峡は深きみどりの色となり華やぐともなくタニウツギ咲く
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鳥の声のみなる谷の静寂にわれは居りけりつゆ曇る朝を
みどり葉のさゆらぐなかにオラトリオ「四季」を聴き居つ山峡の家
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なつかしい「サギソウだより」

雨の週末でした。16日(土曜)朝は、小雨がぱらつく程度でしたので、ドライブがてら作手へ。山荘には入らず、山をめぐりました。その様子は、末尾の短歌で。

17日の日曜は、一日中雨。何をするでもなく過ごしました。そこでひさしぶりに、作手自然愛好会の「サギソウだより」(現休止中)を見ました。ウェブ上にアップするときは、それだけに気をとられていました。でも今回あらためて読むと、なつかしさと同時に、その記事内容に新鮮さすら、感じました。記録してゆくことは、やはり良いものだと思いました。こちらをご覧ください。

「サギソウだより」

2009.5.16
花満つる五月の谷をわれら恋い雨ほそく降る朝を出で来ぬ
白き雨ほそほそと降る谷の朝みどり葉若く濡れて明るし
雨の降る若葉みどりの遠近(おちこち)にヤマツツジ咲く緋の花色に
キンランの花も葉茎も太りいてほそほそと降る雨に濡れ居り
はかなげにうつむく花のうなじ濡らし雨ほそく降るヤマオダマキに
スズランは鈴のかたちに白き花すく立つ葉より低くつづれり
スズランはかなしかりけり白き花すく立つ葉より低くつづれば
わが妻が石にて囲むひと処ミヤコワスレの花群れて咲く
ふくらなる白き小花をあまたつけオトコヨウゾメ雨に濡れ居る
花見むと傘さし寄れば葉の上にオトコヨウゾメ雨の露おく
傘をさし山の坂路(さかじ)を妻とゆく雨に濡れたるワラビ採りつつ
柿の木の花待ち待ちて幾とせか今年はじめての若枝の花

川と湖と切り岸と

花は咲き、日は輝くこの季節を、でも表現できません。

露光る五月の谷の花も葉も風にさ揺らぎ輝ける朝
ときは春谷の若葉に花々に風はよろこび吹き渡りゆく
鳥は鳴き谷の若葉に緋の花に風そよと吹くしずかなる朝
緋の色にヤマツツジ咲く花をめぐり黒アゲハ二羽空を舞いゆく
若き日のわが悲しみをなつかしむ弦楽五重奏曲ト単調のしらべ

今日は、めずらしい光景を紹介します。

まずは、「きままにフォト」から
例の渓谷風景です。
作手巴川

次に、一気に山の高みへと。
三河湖眺望地点。
2009.5.3.トウレゲ1

さらに、同じ場所から、
異様な切り岸です。
2009.5.3.トウゲ2

幸福な連休

この時期、いつも思うのですが、怖いくらいの幸福感に包まれます。作手郷がもっとも美しく輝く時期であり、すばらしい命のいぶきを感じるからです。二日から四日までを作手で過ごし、五日朝、雨の中を帰路につきました。

三日は、名古屋から来客。わたしどもの山の、向かいの山と湿地の所有者です。ご高齢のため、息子さん運転の車でみえました。木を伐採し、広々とした湿地の風景に、たいへん喜んでみえました。いつも丁寧すぎるくらいに、気遣っていただき、感謝です。

四日は、作手のKさんご夫妻の案内で、桂の古木を見に行きました。見事な巨木でした。絵になります。あらためて、いつか紹介する予定です。Kさんに、感謝です。

今回から、季節の短歌を掲載します。その時々の風景ですが、時には、心象風景も。

2009.5.2-4
わが爪を切り居たる間に夕闇といつしかなり居て鳥の声なし
春の夜の遠田のかわず鳴く声の尾根を隔てて渡り来たれり
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山峡に鳥鳴く声のひびく朝地を一匹の虫が這いゆく
緋の色のレンゲツツジを間近にぞ見むと湿地の浅きを渡る
シデザクラひと枝切りて水に活け町より来たる君らを迎う
山坂の湿り帯びたるひとところヒメアギスミレありふれて咲く
尾根近く若葉の森に分け入りてウワミズザクラの咲くに会いたり
緋の花の若葉に映ゆるヤマツツジ夕うす闇の谷を隔てて
立ち枯れし松の林の影黒く茫然と見る春の夕空
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春の日を君らが心に導かれ山深々とカツラ見にゆく
山深く君らが心に誘(いざな)われカツラ大樹に今日会いにけり
網を張り妻とめぐらす春の午後山の鹿よりササユリ守(も)ると
空に低く羽音唸らせスズメバチわれの頭上を行き戻りする

苦手な写真

作手郷をとびまわってばかりなので、最近は写真を撮ることさえしません。それに、写真は元来苦手。写真は主に、森楽さんとT&Tさんのブログ紹介で助けてもらいます。おふたりとも、今後とも、よろしくお願いします。

「雑木林で森を楽しむ!」から
三河湖で、新緑とボートを楽しみました!

「きままにフォト」から
新緑の三河湖

作手巴川

作手巴川2

インタープリテーションは、芸術だ!

4月26日の日曜日は、春とは思えないほど風が寒く吹き、時おり小雨がぱらつく天気でした。こうした天候の中、インタープリターの方ふたりが、作手に訪ねてみえました。作手の自然に興味を抱かれ、わたしが案内をする約束だったのです。

朝9時に「涼風の里」で待ち合わせ。いったんわたしどもの山荘に入り自己紹介などの小休憩ののち、10時に出発。予定していたフィールドをめぐり、12時半にふたたび山荘に入り、昼食をとりながら、午後3時近くまでさまざまなお話を伺うことができました。

朝の9時から午後の3時に及ぶ一日の体験は、わたしにとり、頭がひっくり返るほどの体験でした。こういうのを、カルチャーショックというのだろうと思います。ふだん常識的に生きている(と思っている)わたしたちにとっては、おふたりの発する言葉は、まったく違った世界のことを語っているようでした。このあたりのことは、いずれレポートにまとめるつもりです。

今回のブログでは、さしあたり、インタープリターの方が行う自然観察とはどのようなものか、簡単に紹介しましょう。自然観察会への参加が、有料である点がポイントです。なぜ有料なのか、ということです。作手自然愛好会も、時々、一般参加者を募って自然観察を行います。市から補助金が出ることもあり、参加者は基本的に無料です。どこが違うのでしょう。

実は、わたしたちが通常経験する自然観察とプロのインタープリターの行うそれとは、まったく異なるものなのです。ここで頭がひっくり返ります。彼らは、自然観察という時空の流れの中で、壮大な芸術表現をしているのです。人々の心を感動させる、メッセージを発しているのです。だから有料なのです。いわば舞台演劇、オペラ、ミュージカルなのです。

もちろん、彼らがいかにも芝居然とした身振りをしたり、踊ったり、歌ったりするわけではありません。しかし彼らは、全身全霊をかけ見事に演じ、そして美しいのです。わたしたちは、いわばその舞台の観客であり、かつ登場人物ということになります。そして舞台は山であり、谷であり、水の流れであり、空であり、風であり、鳥であり、木であり、花であり、生きものたちなのです。論理の極地とも言いうる舞台背景です。

このなんともすばらしい舞台を背景に、彼らは、癒し、やさしさ、思いやり、勇気、希望のメッセージを、発するのです。彼らは熟練の技を持った、芸術家なのです。

多くを学んだ、すばらしい一日でした。

(なお誤解のないよう、自然観察という観点から、ひとこと。駆け足でまわった作手でしたが、庄の沢では狐らしき動物の糞、わたしの山ではオオルリとキビタキを観察し、教えていただきました。判断の速さと木陰の鳥をめざとく見つける術に、そして観察対象の広さに驚かされました)
プロフィール

カイ

Author:カイ
奥三河・作手郷の風景を、「テレジアの森」から、お届けします。2010年9月より、娘の生活、生い立ちをとおして、より深い心の風景としての作手郷を紹介します。

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